良かれと思ってやっていることが、
実は「動けなくなる原因」になることもある
「転んだら危ないから」
「無理させたくないから」
「私がやった方が早いから」
家族が心配して、
身の回りのことを何でもやってあげるようになった結果、
気づいたら、前より動けなくなっていた
そんなケースを、リハビリの現場で時々見かけます。
これは決して、
家族が悪いわけでも、甘やかしているわけでもありません。
なぜ「過保護」は起きてしまうのか
多くの場合、
- 転倒や悪化への不安
- 本人をこれ以上つらい思いにさせたくない気持ち
- 「休ませた方が回復するはず」という思い込み
こうしたやさしさから始まっています。
でも、身体は正直で、
使わない時間が増えるほど、動きにくくなっていくのも事実です。
よくある「もったいない変化」
- 歩けていた距離を、車いすや手引きに変えた
- 立てるのに、座ったまま用事を済ませるようになった
- 自分でできることも、家族が先回りして手伝うようになった
ひとつひとつは小さな変化でも、
積み重なると「動かない生活」が定着してしまいます。
自立を奪ってしまう関わりのサイン
こんな場面、思い当たりませんか?
- 「危ないから座ってて」と言うことが増えた
- 本人がやる前に、つい手を出してしまう
- 時間がかかるのを待てなくなった
これらはすべて、
心配と愛情から出た行動。
でも同時に、
「あなたはもうできない」というメッセージとして
伝わってしまうこともあります。
自立を支える関わり方のヒント
大切なのは、
全部やらないこと。
- できるところまで見守る
- 危険な部分だけサポートする
- 時間がかかっても待つ
「やらせる」ではなく、
「任せる」「信じる」に近い感覚です。
リハビリは「守る」だけでは進まない
もちろん、安全はとても大切です。
でも、守ることと動かさないことは違います。
少しの負荷、少しの挑戦があるからこそ、
身体も心も保たれます。
次に考えてほしいこと
「これは本当に危険だから手伝っているのか」
「不安だから、先回りしているだけか」
一度立ち止まって考えてみるだけでも、
関わり方は変わっていきます。
リハビリは、
本人だけでなく、家族の関わりも含めて進んでいくもの。
そのことを、
知ってもらえたら嬉しいです。
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